SPF50+ PA++++を選ぶのは間違い!?正しい日焼け止めの選び方
日焼け止めを選ぶ時に何を基準に選びますか?
デザイン?メーカー?質感?数値?
今回は意外と知らない日焼け止めの数値の違いについてまとめたいと思います。
テレビCMや雑誌、またドラッグストアーの店頭で見かける日焼け止めのほとんどがSPF50+PA++++です。
しかしSPF30 PA++というような数値の低い物も売ってはいますよね!
数値が高いものの方が効果が高いってことでしょ!でもSPFとかPAって何?って思ったこと、ありませんか?
そもそも紫外線とはA,B,Cの3種類があります。
(詳しくは『シワの原因は紫外線!?シミだけじゃない!紫外線の脅威!』をご覧ください)
SPFとは紫外線B波を『どれぐらいの時間防ぐか』ということ。
SPFは『1』に対して約20分と考えます。
ということは『SPF50』とは 50×20分=1000分。これを時間数にするため60で割ると16.6…。
つまり16時間以上紫外線B波を防ぐことができるということです。(※汗や皮脂、摩擦などで取れていってしまうので1度塗っただけでは効果は持続しません)
またPAとは紫外線A波を防ぐ値で、現在日本では『++++』が最高値。
SPFとPAは比例しているのでSPF値が高ければ必然的にPA値も高くなります。
これを聞いてどう思うでしょうか?
「やっぱり数値の高い物の方がしっかり防げて良い」と思う方もいれば「16時間て、普段そんなに紫外線にあたることないかも…」と感じた方もいるのではないでしょうか?
数値が高い物の方が効果が高いことははっきりしました。
ではなぜ数値の低い物も売っているのでしょう?
実は紫外線が強いことで有名なオーストラリアでは、つい最近まで法律上『SPF30』が最高値だったをご存知でしょうか?※現在は法律が改正されSPF50の物もあります。
オーストラリアと言えばオゾン層の破壊で紫外線量が日本の5~7倍と言われており、皮膚がんのリスクが高いため、赤ちゃんからお年寄り、ペットまでが毎日日焼け止めを塗るのが当たり前。
そんな国でなぜSPFの最高値が30だったのか…
それはズバリ数値が高い物は肌への負担が大きいからです。
つまり毎日塗るにはSPF30以上の物は肌の健康を考えると法律上作れなかったということなのです!!
一昔前、日本では『SPF80』とか『SPF100』という商品も売っていましたが、肌に悪いため今では『SPF50』が最高値となりました。
テレビのCMを思い出してください。
「絶対焼かない人の○○」「スキンケアする最強UV」…
女優さんが水着などで出ているこれらのCMはレジャーを想像させるものです。
日差しの強いところに行く予定があり、日焼けをしなくない時には当然SPF50+PA++++をオススメします。
しかし、仕事の行き帰り、学校の登下校、買い物…こういったお出かけには50までのものは必要なく、毎日塗るということは肌の負担を増やしてることになります。
また数値が大きい方が耐久時間は長いですが、どこのメーカーも数値が高かろうが低かろうがきちんと効果を出すために塗り直しをオススメしています。
「日焼け止めちゃんと塗ったのに焼けちゃった」なんて話、思い当たる方も多いのでは?
結局塗り直さなければ効果は薄いのです。
いかがでしか?
普段は肌への負担の少ないSPF30前後の物、レジャーに行く時はSPF50の物に使うわけるなど、10年後のお肌のために、日焼け止めの使い方を見直してみませんか?